放射線科
- 基本情報
- 業務内容
業務内容
業務内容
- 一般撮影
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当院ではFPD(Flat Panel Detector)による一般撮影の検査を行っています。
FPDとは、体を透過したX線をFPDで受け取り、デジタル信号に変換することによってレントゲン画像を得る装置です。
FPDを導入したことで被ばくの低減、撮影時間の短縮、高精細な画像、患者さんの身体的負担の軽減が可能となりました。
肺や腹部の状態、骨折の有無、骨・関節の状態を見たいときなどに行われることが多い検査です。第一撮影室
第二撮影室
第三撮影室
骨密度測定装置
検査症例
胸部
手部
足部
Pantomography
- 乳房撮影
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乳房のX線写真のことで、マンモグラフィと呼ばれています。
乳房は柔らかい組織でできているため、専用の装置を使って撮影します。
当院ではCanon社製のPe・ru・ruを導入しています。
マンモグラフィでは乳房への圧迫が必要です。
良い画像を得るためには乳房をなるべく均等に圧迫し、重なった組織を分離することが必要となります。乳房を少しでも薄くすると乳房内部の様子がわかり、放射線の影響も最小限に抑えることができます。
Pe・ru・ruは受診者が安心して検査を受けれることをテーマに女性スタッフが中心に開発されました。
マンモグラフィ撮影に適した直接変換方式PDFにより解像力やコントラストがアップし、微細石灰化や腫瘤の描出に優れます。
X照射後、数秒で画像がモニタに表示されるので検査時間の短縮が可能です。
「痛みの少ない」圧迫システムを採用したため、しなやかな圧迫板は均一な圧迫が可能となり、更に圧迫圧力により圧迫スピードが変化する方式は受診者の様子を見ながら痛みの軽減と確かな乳腺の伸展を可能としました。
- X線TV検査
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X線TV装置はX線を用い、動画でリアルタイムに見ながら観察することができる装置です。
消化管検査(造影剤を使った腹部の検査)
上部消化管検査(食道・胃・十二指腸)
バリウムなどの造影剤と発泡剤を飲み、食道・胃や十二指腸などの動き、粘膜の状態を観察して、がん・潰瘍・ポリープなどをないか調べます。下部消化管検査(大腸)
肛門から大腸にバリウムなどの造影剤を注入して撮影を行う検査のことをいいます。
大腸がん・ポリープ・大腸炎など大腸の様々な病気を診断することができます。泌尿器系検査
逆流性腎盂・尿管撮影
尿道に管を入れ造影剤を注入し、膀胱から造影剤が逆流しないかを見る検査です。
尿道・膀胱造影
造影剤を尿道より逆行性に注入しながら撮影します。
前立腺肥大の場合、尿道の狭窄・変形が疑われる場合などに行われる検査です。脊髄腔造影
脊髄腔に造影剤を注入することで、脊髄神経の圧迫や狭窄部位を評価する検査です。骨折・脱臼の整復
動画を見ながら、骨折・脱臼前の状態に戻す治療方法です。嚥下造影
バリウムなどの造影剤を混ぜた食べ物を食べていただき、飲み込みの様子を観察し録画します。
- CT
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当院ではCanon社製の320列CT:Aquilion ONE,80列CT:Aquilion Prime SP,GE社製の64列CT:Revolution Maxima の3台を導入しています。
320列CTでは、160mm幅の検出器を搭載しているため、1回転0.35秒で心臓を瞬間的に撮影することが可能となりました。
また、160mm幅であればベッドを移動させずに撮影できることから、連続回転撮影することによりあらゆる部位の動画撮影(4D画像)が撮影できます。 造影剤を用いて行う検査の、頭頸部血管(全脳Perfusion)や冠動脈のなどのCTAという血管評価に有用な装置です。
80列CTは、最新の画像再構成法AiCE-iが備わっています。AiCE-iとは人工知能(AI)技術の1つである深層学習(Deep Learning)を用いて設計した再構成技術です。低線量でノイズを低減しながら、高精細な画像を短時間で提供できるようになりました。
また、金属アーチファクト低減再構成(SEMAR)では、従来では検査の障害となっていた体内金属の影響も最小限に抑える技術を搭載しております。そのため、様々な手術による治療後の患者様にも精度の高い検査を行うことが可能となりました。
64列CTは救急外来用のCTとして稼働しており、特徴として装置に内蔵されたAIによる検査補助があります。従来検査技師が行っていたポジショニングなどの一部の操作を専用のカメラを用いてAIが行ってくれます。そのため、検査時間の短縮、患者様への負担を低減できることになりました。
検査症例
- 3D医用画像解析システム
AMIN社製Ziostation2 Plusを4台、Canon社製AZE Virtual Placeを1台の計5台有しており、診断に有用な3D画像を提供することができます。
- 血管造影
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- 血管造影装置は、Canon社製Alphenix Biplane(INFX-8000V)を2台導入しています。
特徴として、患者様と術者の被ばく低減を行えるSpot Fluoroや、見えない患者様の皮膚被ばくをリアルタイムに可視化(DTS)することにより放射線被ばくの管理ができます。
超高精細検出器を搭載しているため、視野サイズを超拡大モードで観察できる機能や冠動脈治療の際に留置したステントの位置確認をStent Mode機能で安全に確認できます。
血管造影室1は、主に心臓領域の診断、治療用です。12×12inch:FPD
冠動脈造影:CAG
経皮的冠動脈形成術:PCI(IVUS,OFDI,ROTA,OAS,DCA)
その他にも、PMI、ABL、IABP、PCPSなど緊急にも対応できる体制を取っています。検査症例
右冠動脈
左冠動脈
血管造影室2は、主に頭頸部、体幹部、四肢領域の診断、治療用です。16×12inch:FPD
脳血管造影:DSA
脳動脈瘤コイル塞栓術
頸動脈ステント留置術:CAS
血栓回収術
脳動静脈奇形:AVM動脈塞栓術:TAE
肝動脈化学塞栓療法:TACE
肝動注化学療法:TAI
肺動静脈奇形:PAVM末梢血管形成術:EVT
シャントPTA検査症例
コイル塞栓:術前
コイル塞栓:術後
3D DSA
TACE
EVT
- 血管造影装置は、Canon社製Alphenix Biplane(INFX-8000V)を2台導入しています。
- MRI
MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査とは強力な磁石と電波を使って、磁場を発生させて行います。強力な磁場が発生しているトンネル状の装置の中で、FMラジオなどで用いられている周波数の電波を体にあて、体の内部の断面をさまざまな方向から画像にします。
当院では、東芝メディカルシステムズ社製の1.5テスラ(EXCELART Vantage Powered by Atlas)と3.0テスラ(Vantage Titan 3T)との2台体制で検査を行っています。
テスラとは磁力の大きさを表す単位でその数値が大きいほど、短時間で鮮明な画像を得ることができます。しかし、検査部位によっては3テスラよりも1.5テスラの方が優れている場合もありますので、適切な装置を選択して検査を行っています。
1.5テスラ
3.0テスラ検査症例
心臓
頭部MRA
腰椎
- 核医学検査
核医学検査とは、微量の放射線を出す放射性医薬品を体内に投与し、放射性医薬品が臓器や体内組織などに集まる様子を画像化する画像診断の一つです。
核医学検査の特徴は血流や代謝などの機能変化を画像情報として反映することができます。
当院ではCanon社製のデジタルガンマカメラ Symbia Eを導入しています。検査症例
骨シンチグラフィ
心臓核医学検査
脳血流シンチグラフィ